明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
さていきなりですが昨今、コロナの影響や円安、ウッドショック等の多重的要因によって、建築資材の金額が高沸しています。
住宅を検討されている等なら(いやでも)痛感させられているとは思うのですが
そうでない方やこれから検討される方には、その影響がどれほどのものなのかピンときていないと思います。
僕の経験則に基づいてですが、例えば今まで2500万で建てれた住宅が現状で2800万くらいには跳ね上がっている感じです。
さらに、某住宅設備メーカーがトイレやユニットバスなどの金額を今後4割アップを表明しました。
この流れは他社メーカーも付随して値上げしていく事は間違い無く
さらにトイレ・ユニットバスだけで収まるはずもなく、他の設備系も値上げしていく事は必至だと考えられます。
となると、数年いないには2500万で建てれた住宅が3000万近くになってしまうでしょう。
僕はプランを提案する際に必要に応じて”減額案”も作成しております。
クライアントは得てしてワガママなものであり、そのワガママを聞いて合理的に解決していく事は建築家(設計者)としての当たり前の職能だからです。
しかし住宅の場合ですと、減額案を頑張れば100万くらいなら減額できていましたが、
昨今の値上がりは、減額案だけではカバーしきれない所まで来てしまいました。
例えて言うなら、住宅での大工の人工代が300万前後が一般的だと言われていますが、大工がまるっとタダ働きしてもカバーしきれない増額になってきています。
(タダ働きなんて100%ありえないですが)
僕が設計者のして減額案を提示する際に、施工会社への(すべての職人の)人工代の減額や工期短縮を依頼する事は絶対にしません。
それをしてしまうと、金額は下げれるのかもしれませんが、建築の質は確実に落ちます。
すなわち最終的にはクライアントが不利益を被ってしまうからです。
さて、ここからが本題なのですが
弊所もそうですが、ほとんどの設計事務所、ハウスメーカーや工務店は設計料は「総工事費の○○%」で計算しています。
ハウスメーカーや工務店は見積もりに設計料を記載にない会社もあるようですが、誰かが図面を書いて検討しているので、設計料(人工代)が不要なんていう事はありません。
見積もりに記載がないだけで諸経費や工事管理(監理)費という名目で必ず含まれています。
○○%は会社によっての違いもありますが、東海地区だと8〜15%が一般的です。
この計算法だと、設計の負担と関係のない工事費用の高沸でも設計料が上がってしまいます。
こういった金額アップはクライアントにとって適正価格の設計料ではないと考えるようになりました。
そこで弊所の設計料の計算について見直していこうという結論に至りました。
では計算方法はというと、まだ考え中です(笑)
面積計算か人工計算か、はたまた別の計算方法か・・・
いずれにせよ、クライアントにとって不利益にならずご納得いただける方法で設計料を提示していく方針です。
決まりましたらホームページ等で発表させていただきます。
という事で、改めまして本年もよろしくお願いいたします。