Date:2020/8
Location:愛知県一宮市
Category:住宅
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構造 / 鉄筋コンクリート造
規模 / 3階建の内1階部分(LDK)の改修
建築面積(改修部分) / 58.995㎡
工事費用 / 約750万(設計費を除く)
築30年近くの住宅のLDKの改修
子育てを終え、孫も生まれた夫婦と犬と猫が住む住宅のLDKとエントランスのリノベーション。
建築当時の流行となっていた既製品の家具や建具、それにマイペースな犬猫達によってボロボロになっていた壁はあまりにも色褪せて見えた。
また、東側は隣地宅との距離もなく、採光・通風は実質南のみ1面という大きな問題を抱えていた。
天候によっては日中でも照明を点け、健やかな風通しができない現状では夫婦が穏やかな生活を営みにくい。
そこで、既存のエントランス性質を再考する事でLDKの環境を上げる計画を考えた。
エントランスは玄関上部のFIX窓、東側のサッシ、そして階段上部から降りてくる柔らかな光と通風。
これらを生かしてLDKに染み出させる為に間仕切り壁を取り払い、建具で仕切るプランとした。
この建具は「見える」「見えない」「見えないけど光を通す」「猫が爪を研げる」この4つの要素を軸として構成して、必要な場所に配置してパッチワークのようなものとした。
また、この建具は空間の仕切りを曖昧にしつつ、構造体的な安心感も生まれるよう、意図的に見付を太くしてある。
同時にサンルームも建具で緩やかに仕切る事とした。
このサンルームは将来的に階段を上がるのが困難になった場合を想定し、カーテンを付けて半個室に出来るよう製作した。
平面的には大らかな1ルーム的構成としつつ、同居する犬猫への配慮も考えてそれぞれが適度な距離感を選んで過ごせる居場所を作り、いつまでの穏やかに過ごせる生活空間が出来上がった。
※ご予約いただければ見学可能です。